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保険募集人向けFPツール比較ガイド
COMPARISON GUIDE / 保険募集人のためのFPツール比較
保険募集人向け FPツール比較ガイド主要ライフプランニングツール4選と、提案を"成果"に変える方法
「提案にもっと説得力を持たせたい」——多くの保険募集人が感じるこの課題に応えるのが、ライフプランや必要保障額を"見える化"するFPツール(ライフプランニングツール) です。本記事では、PocketFP PRO・みらい予報図・milize 3.0・マネソル for FP の主要4ツールをフラットな評価軸で比較し、選び方を整理します。そのうえで、資産形成シミュレーションの活用、そして磨いた提案を成約・保全・紹介につなげるには何が必要か まで、保険業界25年の知見から解説します。
★ 30秒で結論
FPツール は見込み客の課題を可視化する強力な手段ですが、効果を最大化するには「ツール提示 → 個別フォロー → クロージング 」の動線設計が不可欠。LINE公式アカウント で接点を維持し、改正保険業法2026下でも安定的にFPツール経由の見込み客を商談化する仕組みを、保険業界25年の知見で解説します。
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FOR WHOM / この記事の対象
この記事は、次のような方に向けて書かれています
FPツール(ライフプランニングツール)の導入・乗り換え を検討している保険募集人
主要ツールの違いと選び方 をフラットに比較したい方
新NISA時代に、資産形成まで含めた提案 を強化したい募集人・代理店経営者
提案ツールは整えたが、面談後のフォローや成約率に課題 を感じている方
CHAPTER 01 FPツール(ライフプランニングツール)とは — 保険営業での役割
保険の提案は、煎じ詰めれば「この保障が、なぜ・どれだけ必要なのか 」を顧客に納得してもらうことに尽きます。だからこそ多くの募集人が、提案の根拠をどう伝えるかに悩みます。その有力な道具が、ライフプランや必要保障額を数字と図で"見える化"する「FPツール」です。
FPツールとは — 生涯の家計を「見える化」するソフト
FPツール(ライフプランニングツール)とは、顧客の家族構成・収入・支出・将来の予定 などをもとに、生涯にわたる家計の収支(キャッシュフロー)や必要保障額を試算し、グラフ・表で分かりやすく提示するソフト・サービスの総称です。「なんとなく不安だから入る」のではなく、「データ上、この時期にこれだけ不足する」 と客観的に示せるため、提案の説得力が大きく変わります。
遺族年金などの公的保障を踏まえた必要保障額を可視化できるので、過不足のない設計ができ、住宅・教育・老後・資産形成まで含めたライフプラン全体の中に保険を正しく位置づけられます。
FPツールは大きく3タイプに分かれる
ひとくちにFPツールといっても、設計思想は同じではありません。自分の営業スタイルに合うものを選ぶために、まず大きな3タイプを押さえておきましょう。
図|FPツールの3つのタイプ
⚡
対面・簡易型
入力項目を絞り、面談の場で数分で結果を出す。スピードと分かりやすさ重視。
📊
本格FPソフト・統合型
精緻なキャッシュフロー計算と提案書作成。保険・住宅・運用まで一元的に扱う。
💹
資産形成シミュレーション型
新NISAなどの資産運用・取り崩しに特化。将来の資産推移を試算する。
「高機能=最適」とは限りません。短時間の対面が中心か、じっくり型のコンサルかで、合うタイプが変わります。
なぜいま、FPツールの重要性が高まっているのか
FPツールへの関心は、ここ数年で確実に高まっています。背景には2つの追い風があります。1つは2026年6月1日施行の改正保険業法 。金融庁の公表によれば本改正では「保険会社等による保険契約者等への過度な便宜供与の禁止」などが措置され、これに伴い保険会社が代理店向けに行ってきたセミナー協賛や顧客紹介スキームなどの支援も縮小・停止が進む方向にあり、募集人は自力で提案力を高める必要に迫られています。もう1つが新NISAの普及 。資産形成への関心が高まり、保険単体ではなく「お金全体の相談相手」として頼られる募集人が増えています。
改正業法の内容と代理店経営への影響については、改正保険業法2026 完全ガイド で詳しく解説しています。
この章のまとめ
FPツールは「生涯の家計を見える化し、提案の説得力を高める道具」。対面・簡易型/本格FPソフト・統合型/資産形成シミュレーション型 の3タイプがあり、改正保険業法2026と新NISAを背景に、その重要性が高まっています。
CHAPTER 02 失敗しないFPツールの選び方 — 5つのチェックポイント
FPツールは複数あり、それぞれ得意分野も料金体系も異なります。比較表を見る前に、まず「自分は何を基準に選ぶのか」 を持っておくと、各ツールの特徴が「良し悪し」ではなく「自分に合うかどうか」で見えてきます。ここでは判断軸となる5つのチェックポイントを示します。
1
対面・オンライン面談での使いやすさ
面談の場で、顧客と一緒に画面を見ながら使えるか。入力に時間がかかりすぎると、商談のテンポが崩れます。短時間の対面が多いなら入力項目の少なさを、じっくり型ならカスタマイズの自由度を重視します。
2
提案書・帳票のわかりやすさ
出力されるグラフや提案書が、顧客にとって直感的に理解できるか。募集人が説明しやすく、顧客が持ち帰って家族に見せられる品質かどうかは、成約後の納得感にも影響します。
3
対応する相談領域の広さ
必要保障額の試算だけか、住宅ローン・教育費・老後資金・資産運用まで扱えるか。守備範囲が広いほど「お金全体の相談相手」として提案でき、単品販売から脱しやすくなります。
4
顧客とのプラン共有・オンライン機能
作成したプランを顧客と共有できるか、オンライン面談(画面共有)に対応しているか。リモート相談が一般化したいま、対面以外の接点で使えるかは実務に直結します。
5
料金とサポート体制
月額・年額の料金に加え、導入時の研修や勉強会、税制改正へのアップデート対応があるか。ツールは「使い続けてこそ成果が出る」もの。定着を支えるサポートの有無も確認します。
この5つの軸で、次章では主要なFPツール4選を比較していきます。
CHAPTER 03 主要FPツール4選を徹底比較【2026年最新】
ここでは、保険募集人・FPに広く使われている代表的なFPツール4選を取り上げ、第2章の評価軸に沿って整理します。
※ 以下は各社が公表している情報や一般に知られている特徴をもとに、2026年5月時点で整理したものです。機能・料金・提供条件は時期により変わるため、最新かつ正確な情報は必ず各サービスの公式サイトでご確認ください 。掲載の順序は優劣を示すものではありません。サービス画像は各社公式サイトより引用しています。
表|主要FPツール4選の比較
ツール
提供会社
タイプ
主な対象
料金の目安
PocketFP PRO
SBIインシュアランスラボ
募集人向け営業支援
保険代理店・募集人
月3,300円/年36,300円(税込)
みらい予報図
HAREL
対面・簡易型
保険代理店・募集人ほか
サブスク型(要問い合わせ)
milize 3.0
MILIZE
クラウド統合型
FP・金融機関・代理店
要問い合わせ
マネソル for FP
アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
口座連携・資産可視化型
FP・募集人
月額8,800円(税込)
料金は公開情報をもとにした目安です。最新の正確な条件は各公式サイトでご確認ください。
出典:PocketFP PRO 公式サイト(SBIインシュアランスラボ)
① PocketFP PRO(ポケットFP プロ)
募集人向け営業支援
短時間でニード喚起
AIアドバイス搭載
月3,300円〜(税込)
SBIインシュアランスラボ株式会社が提供する、保険代理店・募集人向けの営業支援ツール。ヒアリングや必要保障額の試算をサポートし、トップFPによるコーチングで募集人のスキル向上も支援します。
最大の特徴は、詳細なキャッシュフロー表を作り込まずに「最終的な数字」で表現し、短時間で顧客のニード喚起ができる 点です。従来のライフプランニングは、精緻なキャッシュフロー表の作成とその説明に時間を取られ、肝心の商品提案・クロージングまで顧客の関心を保てずに成約率を落とす——という課題がありました。PocketFP PROは、その「説明に終始してしまう」構造を避け、面談のテンポを保ったまま提案へ進めたい募集人に向いた設計です。近年ニーズの高い資産形成への対応と、保障ニードの喚起を両立 でき、トータルな提案を短時間で進められます。
プランニング業務を支援する新機能として、FP向けAIエージェント「AIアドバイス」 もリリースされました。提案内容の整理や発想のヒント出しを通じて、日々のプランニング業務の効率化と質の向上を図るもので、「お金の最適な置き場所」を整理してくれます。料金は月払い3,300円・年払い36,300円(いずれも税込) で、初月(申込月)無料・最低利用期間なし。1世帯分(2時間まで)のコンサルティングサポートが無料で付帯します(2世帯目以降のコンサルサポートは月2.2万円〜の別料金)。
PocketFP PRO 公式サイト ›
出典:みらい予報図 公式サイト(HAREL株式会社)
② みらい予報図
対面・簡易型
3〜5分で診断
手厚い運用サポート
HAREL株式会社が提供する、対面営業向けの簡易ライフプランニングソフト。入力項目を家族構成・収入・生活費など十数項目程度に絞り込み 、3〜5分程度の操作で家計の状況や必要保障額を診断できます。最大の特徴は伝え方の工夫で、生涯のお金の流れを天気予報図(晴れ・曇り・雨) で表現し、顧客が直感的に理解できます。タブレット・PCに対応し、顧客と対面しながら使う設計。導入後は月1回の講習会など運用サポートが手厚く、保険代理店・募集人を中心に、住宅・不動産・FPまで幅広く使われています。
みらい予報図 公式サイト ›
出典:株式会社MILIZE 公式サイト
③ milize 3.0(ミライズ)
クラウド統合型
複合相談に対応
PDF帳票出力
株式会社MILIZEが提供する次世代のライフプランシミュレーションシステム。保険・資産運用・税金・住宅・教育費などを組み合わせた複合的な相談に、ひとつのツールで対応 できる統合型が特徴です。モデルケース・簡易入力・詳細入力の3つのモードを使い分けられ、必要保障額の計算(万一・就労不能)、資産寿命やキャッシュフローの可視化、シナリオ別の比較、PDF帳票の出力などに対応します。担当者のスキルに依存せず誰でも同水準の提案を瞬時に作成できる 点が強みで、FP・金融機関が対面で使いやすい設計です。2014年のSimulize、2020年のmilize Proで培った金融ロジック・UI/UXを統合し、2025年に「milize 3.0」へと進化しました。
milize 3.0 公式サイト ›
出典:マネソル 公式サイト(アルファ・ファイナンシャルプランナーズ)
④ マネソル for FP
口座連携・資産可視化
月額8,800円(税込)
提案書作成
株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズが提供する、FP向けのプロ仕様ツール(消費者向け資産管理アプリ「マネソル」のFP版)。最大の特徴は2,500以上の金融機関との自動連携 で、顧客の資産状況をリアルタイムに可視化できる点です。推定値ではなく実際の資産データに基づくため、提案の説得力が高まります。各種ライフプランシミュレーションやデータに基づく提案書・グラフ作成にも対応。料金は月額8,800円(税込)で、IT導入補助金の対象となる場合があります。銀行法準拠の高水準なセキュリティも特色です。
マネソル for FP 公式サイト ›
この章のまとめ
4ツールは「優劣」ではなく「タイプの違い」。スピード重視ならみらい予報図、運用まで含めた統合提案ならmilize 3.0、実資産データに基づく提案ならマネソル for FP、キャッシュフロー表なしで短時間にニード喚起したいならPocketFP PRO 。自分の営業スタイルに合うものを選ぶのが失敗しないコツです。
CHAPTER 04 資産形成・資産運用シミュレーションという選択肢
新NISAの普及で、顧客の関心は「万一への備え」だけでなく「お金をどう増やすか 」へと広がっています。一方で「投資にお金を回しすぎて生活が苦しい」といった声、いわゆる"NISA貧乏" も話題になりました。だからこそ、保険・貯蓄・投資のバランスを家計全体の中で示せる募集人が、これまで以上に頼られています。
資産形成シミュレーションでできること
資産形成・資産運用シミュレーションは、毎月の積立額・想定利回り・期間などを入力し、将来の資産がどう推移するか を試算するものです。前章で紹介した milize 3.0 やマネソル for FP も、ライフプランの一部としてこの機能を備えています。保険提案の文脈では、「保障」と「資産形成」を切り分けず、ライフプラン全体の中で両者のバランスを見せることがポイントになります。
代表的な無料ツール:金融庁「ライフプランシミュレーター」
資産形成の話題で、中立的な切り口として活用できるのが金融庁の「ライフプランシミュレーター」 です。新NISA特設サイトで誰でも無料で公開されており、現在の収入・支出や将来の予定を入力すると、将来の家計収支をグラフで確認できます。退職金・公的年金・教育費などの項目にも対応しています。
活用のヒント
公的機関が提供する中立的なツールのため、
顧客自身に触れてもらう「導入」 として使いやすいのが利点です。「まずご自身で動かしてみてください」と案内し、出てきた不安や疑問を起点に面談へつなげる——そんな使い方ができます。一方で、提案書の作成や代理店業務への組み込みには、前章の有料FPツールのほうが適しています。
金融庁 ライフプランシミュレーター もあわせてご確認ください。
注意
資産形成の提案は、保険募集とは別の法規制(金融商品の販売・勧誘に関するルール)が関わる場合があります。自身の登録区分や所属代理店の方針の範囲で、どこまで踏み込めるかを必ず確認してください。シミュレーション結果はあくまで一定の前提に基づく試算であり、将来を保証するものではない点も、顧客に明確に伝える必要があります。
CHAPTER 05 FPツールだけでは埋まらない「面談の前後」
ここまで主要なFPツールを比較してきました。良いツールを選べば、面談での提案の質は確実に上がります。しかし、ここで立ち止まって考えたいことがあります。FPツールは"面談の中"で力を発揮する道具 であって、それだけでは成果が完成しない、という点です。
FPツールがカバーするのは、営業プロセスの「真ん中」だけ
保険営業の成果は、ざっくり「面談前(集客)→ 面談(提案)→ 面談後(フォロー) 」という流れで決まります。FPツールが活躍するのは、このうち真ん中の「面談(提案)」の部分です。逆に言えば、その前後——そもそも面談に来てもらう集客 と、その場で決まらなかった人を追い続けるフォロー ——は、FPツールの守備範囲の外にあります。
図|FPツールがカバーする範囲
FPツールの範囲外
面談前|集客
そもそも面談する見込み客をどう集めるか。
FPツールが活躍
面談|提案
ライフプラン・必要保障額を見える化し、提案を磨く。
FPツールの範囲外
面談後|フォロー
即決しなかった人の育成、既契約者の保全、紹介の獲得。
FPツールは「面談の中」の道具。集客と面談後のフォローは、別の仕組みで補う必要があります。
見落とされがちな「面談後」の取りこぼし
特に取りこぼしが起きやすいのが「面談後」です。せっかく良いライフプラン提案をしても、顧客の全員がその場で契約するわけではありません 。「内容はよく分かった。少し家族と相談したい」——そう言って持ち帰った顧客と、その後も接点を持ち続けられているでしょうか。
多くの場合、フォローは「数週間後に一度電話する」程度で止まり、タイミングが合わなければそのまま自然消滅してしまいます。提案の質を上げる努力をしても、面談後の接点が切れていれば、成果に結びつく前に縁が切れてしまう のです。さらに、契約してくれた既契約者へのフォローや、紹介のお願いも、同じように「面談後」の課題として残り続けます。
ここがポイント
FPツールへの投資は、提案の質を高める有効な一手です。しかし「良い提案ができること」と「成約・継続・紹介につながること」の間には、面談前後の接点を保ち続ける仕組み という、もう一つの要素が必要です。ツール選びを「面談の道具」だけで終わらせると、ここが空白のまま残ります。
SOLUTION 磨いた提案を成約・保全・紹介へ — Llinks
Llinks(エルリンクス) は、保険募集人専用に設計されたLINE営業・保全マーケティングツールです。保険業界向けのテンプレートを標準搭載しています。FPツールが「面談の中」で提案を磨く道具なら、Llinksはその面談の前後で、見込み客・既契約者・紹介客とLINEでつながり続け、関係を育てて成果に変える ための道具です。
図|FPツールとLlinksの役割分担
役割が違うからこそ、FPツールとLlinksは「どちらか」ではなく「両方」で成果が完成します。
Llinksは、第5章で見た「面談前後の空白」を埋めます。具体的には、次のような機能を保険業界向けのテンプレートとして備えています。
見込み客のLINEリスト化
面談した見込み客・既契約者・紹介客を、LINEの友だちとして一元管理。接点が切れません。
アンケートによる自動分類
関心や状況をアンケートで把握し、興味タグで自動分類。見込み度が可視化されます。
お役立ち情報の定期配信
売り込まない「お役立ち」型の配信を自動化。即決しなかった人に思い出してもらい続けます。
紹介促進のシナリオ
契約後の特定タイミングで紹介依頼を自動配信。紹介発生を運任せにしません。
リッチメニュー
LINE画面下部のメニューから、相談予約や資料請求へスムーズに誘導できます。
配信データの可視化
友だち数・開封率・予約数などを把握し、育成の状況を数字で確認できます。
料金は月額¥9,800〜(税抜)・税込¥10,780〜(初期費用0円・解約縛りなし) 。LINE連携など初期設定は担当が完全サポートします。
CASE STUDY / 活用イメージ
「持ち帰った顧客」とLINEでつながり続け、半年後の成約につなげる
ライフプラン提案を受けたものの、その場では決めず「家族と相談したい」と持ち帰った顧客。ここでLINEの友だち追加を促し、家計や教育費に関するお役立ち情報を定期配信しておきます。数か月後、配信をきっかけに「やはり相談したい」と連絡が入り、再面談を経て成約——。面談後の接点が切れていれば、機会損失していたケースです。既契約者へのフォローや紹介の獲得も、同じ仕組みの上で進められます。
※ あくまで活用の一例であり、成果を保証するものではありません。
FOR INSURANCE ADVISORS
「良い提案」を「成果」に変える 仕組みを見てみませんか?
月額¥9,800〜(税抜)・税込¥10,780〜、解約縛りなし。面談前後の見込み客フォローと既契約者の保全・紹介をLlinksで仕組み化し、今日から始められます。
よくある質問(FAQ)
Q. FPツール(ライフプランニングツール)とは何ですか?
顧客の家族構成・収入・支出・将来の予定などをもとに、生涯の家計収支(キャッシュフロー)や必要保障額を試算し、グラフや表で「見える化」するソフト・サービスの総称です。保険募集人にとっては、保険の必要性を数字と図で客観的に説明し、提案の説得力を高めるための道具になります。対面で短時間に使う簡易シミュレーション型、精緻なキャッシュフロー計算を行う本格FPソフト型、資産形成・資産運用に特化したシミュレーション型などがあります。
Q. FPツールにはどんなタイプ(種類)がありますか?
FPツールは大きく3タイプに分けられます。1つ目は、入力項目を絞って面談の場で数分で結果を出す「対面・簡易型」(みらい予報図など)。2つ目は、精緻なキャッシュフロー計算や提案書作成を行い、保険・住宅・資産運用まで一元的に扱う「本格FPソフト・統合型」(milize 3.0など)。3つ目は、新NISAなどの資産運用・取り崩しに特化した「資産形成シミュレーション型」です。高機能であるほど良いとは限らず、自分の営業スタイルに合うタイプを選ぶことが大切です。
Q. 保険募集人がFPツールを使うメリットは何ですか?
「なんとなく不安だから」ではなく「データ上、この時期にこれだけ不足する」と数字で示せるため、提案が客観的になり、顧客の納得感が高まります。公的保障(遺族年金など)を踏まえた必要保障額を可視化することで過不足のない設計ができ、住宅・教育・老後・資産形成まで含めたライフプラン全体の中で保険を位置づけられます。結果として、単品販売ではなく長期的な関係づくりにつながります。
Q. PocketFP PROとはどんなツールですか?
PocketFP PROは、SBIインシュアランスラボ株式会社が提供する保険代理店・募集人向けの営業支援ツールです。最大の特徴は、詳細なキャッシュフロー表を作り込まずに「最終的な数字」で表現することで、短時間で顧客のニード喚起ができる点です。資産形成ニードと保障ニードの両方をトータルに喚起でき、説明に終始せず面談のテンポを保ったまま提案へ進められます。ヒアリングや必要保障額の試算をサポートし、トップFPによるコーチングや、FP向けAIエージェント「AIアドバイス」も搭載。料金は月払い3,300円・年払い36,300円(いずれも税込・2026年5月時点)で、初月無料・最低利用期間なし。最新の機能・料金は公式サイトでご確認ください。
Q. みらい予報図の特徴は何ですか?
みらい予報図は、HAREL株式会社が提供する対面営業向けの簡易ライフプランニングソフトです。入力項目を家族構成・収入・生活費など十数項目程度に絞り込み、3〜5分程度の操作で家計の状況や必要保障額を診断できます。生涯のお金の流れを天気予報図(晴れ・曇り・雨)で表現するなど、顧客にわかりやすく伝える工夫が特徴で、保険代理店・募集人を中心に住宅・不動産・FPなど幅広く使われています。
Q. milize 3.0とはどんなツールですか?
milize 3.0は、株式会社MILIZEが提供する次世代のライフプランシミュレーションシステムです。保険・資産運用・税金・住宅・教育費などを組み合わせた複合的な相談に1つのツールで対応でき、必要保障額の計算、資産寿命やキャッシュフローの可視化、シナリオ別の比較、PDF帳票の出力などが行えます。担当者のスキルに依存せず誰でも同水準の提案を瞬時に作成できる点が強みで、FP・金融機関が対面で使いやすい設計です。2020年のmilize Proで培った金融ロジック・UI/UXを統合し、2025年に進化したバージョンです。最新の機能・料金は公式サイトでご確認ください。
Q. マネソル for FPの特徴は何ですか?
マネソル for FPは、株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズが提供するFP向けのプロ仕様ツールです。最大の特徴は2,500以上の金融機関との自動連携で、顧客の資産状況をリアルタイムに可視化できる点です。推定値ではなく実際の資産データに基づくため、提案の説得力が高まります。各種ライフプランシミュレーションや提案書作成にも対応し、料金は月額8,800円(税込)。IT導入補助金の対象となる場合があります。
Q. 無料で使えるFPツールはありますか?
金融庁が新NISA特設サイトで公開している「ライフプランシミュレーター」は、誰でも無料で使えます。現在の収入・支出や将来の予定を入力すると、将来の家計収支をグラフで確認できます。中立的な公的ツールのため、顧客自身に触れてもらう導入として使ったり、商談前の事前準備に活用したりできます。一方、提案書の作成や代理店業務に組み込んだ運用には、有料のFPツールのほうが適しています。
Q. FPツールを選ぶときのポイントは何ですか?
「対面・オンライン面談での使いやすさ」「提案書・帳票の品質」「対応する相談領域(保険・住宅・教育・老後・資産運用)」「顧客とのプラン共有・オンライン面談機能」「料金とサポート体制」の5点で比較するのがおすすめです。高機能であるほど良いとは限らず、自分の営業スタイル(短時間の対面か、じっくり型のコンサルか)に合うかどうかで選ぶと、現場で使い続けられます。
Q. 保険募集人におすすめのFPツールはどれですか?
「どれが一番おすすめか」は、営業スタイルによって変わります。詳細なキャッシュフロー表を作り込まず短時間で顧客のニード喚起をしたいならPocketFP PRO、入力項目を絞った簡易なライフプランを対面で見せたいならみらい予報図、運用まで含めて統合的に提案したいならクラウド統合型のmilize 3.0、実際の資産データに基づく提案をしたいなら口座連携型のマネソル for FPが向いています。本記事の比較表と5つのチェックポイント(使いやすさ・帳票の質・対応領域・共有/オンライン機能・料金とサポート)を、自分の営業スタイルに当てはめて選ぶのが失敗しないコツです。
Q. 改正保険業法2026はFPツールの活用に影響しますか?
2026年6月1日(令和8年6月1日)施行の改正保険業法では、金融庁の公表によれば「保険会社等による保険契約者等への過度な便宜供与の禁止」などが措置されます。これに伴い、保険会社が代理店向けに行ってきた支援(セミナー協賛・顧客紹介スキームなど)も業界全体で縮小・停止が進んでいますが、FPツールの利用そのものを制限するものではありません。むしろ保険会社からの見込み客提供やセミナー協賛が細るため、募集人が自力で提案力を高め、顧客との関係を維持する重要性が増します。提案の質を担保するFPツールと、見込み客との接点を保つ仕組みの両方が、これまで以上に必要になると考えられます。
Q. FPツールを導入すれば見込み客は増えますか?
FPツールは「面談の中で提案の質を高める」道具であり、見込み客を集める集客ツールではありません。また、面談したものの その場で決まらなかった顧客を、その後どうフォローし続けるかという「面談後」の課題も、FPツール単体では解決できません。見込み客を増やし、関係を維持するには、集客の導線と、継続的に接点を持つ仕組みを別に用意する必要があります。
Q. FPツールとLlinksは何が違いますか?併用できますか?
FPツールは「面談の中で、ライフプランや必要保障額を見える化し、提案を磨く」ためのツールです。一方、保険募集人向けLINEツール「Llinks(エルリンクス)」は、「面談の前後で、見込み客・既契約者・紹介客とLINEでつながり続け、関係を育てて成約・保全・紹介につなげる」ためのツールです。役割が異なるため競合せず、むしろ併用することで、FPツールで磨いた良い提案を成果に変えやすくなります。
AUTHOR / 本記事の執筆者
春野 高利(はるの・たかとし)
株式会社デザートブルーム 代表取締役 / Llinks(エルリンクス)開発者
保険業界実務経験25年以上。Lステップ正規代理店として、保険募集人専用のLINE営業ツール「Llinks」を開発・提供。改正保険業法2026年6月1日施行を見据え、募集人が自力で見込み客を獲得・育成する「自走型営業」基盤の設計・導入を支援している。
★ 30秒で分かる 保険募集人向けFPツールの選び方
FPツールは「面談で提案を磨く道具」。 成果は「どのツールを選ぶか」と「面談前後をどうつなぐか」の両方で決まる。
▸ FPツールとは: 生涯の家計・必要保障額を見える化し、提案の説得力を高めるソフト
▸ 3タイプ: 対面・簡易型/本格FPソフト・統合型/資産形成シミュレーション型
▸ 主要4選: PocketFP PRO/みらい予報図/milize 3.0/マネソル for FP
▸ 選び方: 使いやすさ・帳票の質・対応領域・共有/オンライン機能・料金とサポートの5点
▸ 資産形成: 新NISA時代は運用も含めた提案を。金融庁の無料シミュレーターも活用可
▸ 落とし穴: FPツールは「面談の中」の道具。集客と面談後フォローは守備範囲外
▸ 解決策: 面談前後の接点を保つ仕組みで、磨いた提案を成約・保全・紹介へ
▸ ツール: 保険募集人向けLINEツール Llinks(月額¥9,800〜(税抜)・税込¥10,780〜・解約縛りなし)が面談前後をつなぐ