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PROBLEM SOLVING / 見込み客がいない募集人へ

保険の見込み客がいない…
知人マーケット枯渇後に立て直す具体策

「声をかけられる人が、もう思い浮かばない」「紹介も止まってしまった」——保険の見込み客がいない状態は、多くの募集人がいつか必ず通る道です。本記事ではまずなぜ枯れるのかという構造を整理し、自分が枯渇のどの段階にいるかを見極めます。そのうえで、面談を止めないための応急処置、そして二度と枯らさないための見込み客の「資産化」まで、保険業界25年の知見から具体的に解説します。

執筆:春野高利(保険業界25年) 公開:2026年5月20日 所要:約12分
FOR WHOM / この記事の対象
この記事は、次のような方に向けて書かれています
CONTENTS / 目次
  1. 「見込み客がいない」のは、あなたのせいではない
  2. 知人マーケット枯渇の3段階 — いま自分はどこにいるか
  3. 面談を止めないための応急処置
  4. 「また枯れる」を繰り返さない — 見込み客の資産化
  5. 改正保険業法2026で「会社からの見込み客」も細る
  6. 見込み客を切らさない仕組みを — Llinks
  7. よくある質問(FAQ)

CHAPTER 01「見込み客がいない」のは、あなたのせいではない

見込み客がいないと感じるとき、多くの募集人が真っ先に「自分の営業力が足りないのではないか」と考えます。けれども、最初にはっきりお伝えしたいことがあります。「見込み客がいない」という状態は、個人の能力ではなく、保険営業の"構造"から生まれているということです。

保険営業は「知人から始める」設計になっている

保険営業をスタートするとき、ほとんどの募集人は親族・友人・知人——いわゆる「知人マーケット」から声をかけます。信頼関係があるので話を聞いてもらいやすく、最初の数か月は契約も順調に出ます。しかし、知人の数には必ず限りがあります。半年から2年ほどで声をかける相手が一巡する——これは優秀かどうかに関係なく、ほぼすべての募集人に起きることです。

むしろ、熱心に活動して契約を多く挙げる人ほど、知人マーケットを早く使い切ることさえあります。つまり「見込み客がいない」は、サボった結果ではなく、真面目に走ってきた人ほど早く到達する通過点なのです。

まず知っておきたいこと
「見込み客がいない」は失敗ではありません。知人マーケットという最初のステージを走り切り、次のステージへ移行するサインです。落ち込む必要はなく、やるべきは「次の柱を作ること」。本記事はその具体的な手順を示します。

CHAPTER 02知人マーケット枯渇の3段階 — いま自分はどこにいるか

立て直しの第一歩は、自分がいま、どの段階にいるかを正確に知ることです。知人マーケットの枯渇は、ある日突然来るのではなく、3つの段階を踏んで進みます。

図|知人マーケット枯渇の3段階
🟡
第1段階|黄信号
契約は出ているが、声をかける相手が「あと数人」。「そろそろ厳しいかも」と頭をよぎる。
🔴
第2段階|赤信号
知人が尽き、紹介頼みに。だが紹介は出たり出なかったりで、月の面談数が読めない。
第3段階|停止
紹介も止まり、見込み客がほぼゼロ。朝、誰に連絡すればいいか分からない。
どの段階からでも立て直せます。ただし早い段階ほど、走りながら次の柱を作れるため立て直しは楽になります。

早く気づくほど、立て直しは楽になる

多くの募集人が動き出すのは、面談がほぼゼロになった第3段階です。しかし第3段階は、収入が不安定になり、気持ちも折れやすく、最も立て直しがつらい局面です。

一方、第1段階で気づければ、まだ契約という"足場"があるうちに次の柱を準備できます。もしこの記事を第1段階・第2段階で読んでいるなら、それは大きなアドバンテージです。そして第3段階にいる方も、心配はいりません。次の章から、面談を止めないための応急処置を具体的に示していきます。

CHAPTER 03面談を止めないための応急処置

立て直しでまず大切なのは、面談をゼロにしないことです。面談が完全に途切れると、収入が減るだけでなく、自信も折れてしまい、立て直しそのものが難しくなります。ここでは、いますぐ着手できる2つの応急処置を紹介します。

1
紹介の「依頼の仕方」を作り直す
「いい人がいたら紹介してください」という依頼は、相手が誰を思い浮かべればよいか分からず機能しません。コツは3つ。①対象を具体的に絞る(例:最近お子さんが生まれたご友人など)、②依頼の前に役立つ情報を渡し「この人なら紹介しても大丈夫」と思ってもらう③契約直後など依頼するタイミングを決めておく。紹介を運任せにせず、依頼を設計し直すだけで結果は変わります。
2
リーズ会社からリードを購入する
リーズ会社は、保険を検討している見込み客の情報や面談機会を提供(販売)する会社です。お金を払って面談機会を直接確保でき、即効性は最も高い手段です。ただし購入リードの多くは「今すぐ客」ではないため、買ったら育成する前提で活用します。選び方と活用法は保険リーズ会社 比較ガイドで解説しています。
応急処置の注意点
紹介もリーズも、動き続けないとまた面談がゼロに戻る「フロー型」の手段です。応急処置はあくまで応急処置。これだけを繰り返すと、同じ枯渇を何度も経験して疲弊します。面談を止めない手当てと並行して、次の章の「根本対策」を必ず進めてください。

なお、応急処置の2つ以外にも、セミナー・SNS・Web発信など、保険募集人が取り得る集客手段は複数あります。7つの集客手段を即効性・コスト・資産性で整理した全体像は、保険営業の集客ガイドにまとめています。本記事は、その中でも「いま見込み客がいない」状況からの立て直しに焦点を当てています。

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CHAPTER 04「また枯れる」を繰り返さない — 見込み客の資産化

応急処置で面談を確保したら、次に取り組むのが根本対策です。ここで考えたいのは、「なぜ、見込み客は何度も枯れるのか」という問いです。

枯れる本当の理由は「資産として持っていない」から

答えはシンプルです。多くの募集人は、見込み客を「資産」として持っていません。集客のたびにゼロから集め、面談が終わるとまたゼロに戻る。この繰り返しだから、何度も枯れるのです。

その過程で、本当はつながっていられたはずの人を手放しています。特に取りこぼしているのは、次の3種類の人たちです。

「今すぐ客」だけを追い、「ソノウチ客」を捨てていないか

なかでも見落とされやすいのが、面談したけれど決まらなかった「ソノウチ客」です。

図|見込み客の構成 — 今すぐ客とソノウチ客
少数
今すぐ客
面談すればその場で前向きに検討する層。だが、見込み客全体ではごく一部にすぎない。
大多数
ソノウチ客
「興味はあるが今すぐではない」層。見込み客の大半を占める。放置すれば自然消滅してしまう。
多くの募集人は「今すぐ客」だけを追い、大多数の「ソノウチ客」を放置しています。これが最大の資産の取りこぼしです。

面談で即決する人はごく一部。多くは「内容は分かった、少し家族と相談したい」と持ち帰るソノウチ客です。ここで接点が切れると、必要になったタイミングで思い出してもらえず、そのまま縁が切れてしまいます。

解決の方向 — 一度つながった人を「資産化」する

やるべきことは、この3種類の人たちを手放さないことです。具体的には、面談で決まらなかった人・既契約者・紹介客を一つのリストに集約し、役立つ情報を届けて関係を保ち続ける。これが「見込み客の資産化」です。

見込み客が資産として積み上がれば、毎回ゼロから新規を探すプレッシャーから解放されます。「見込み客がいない」を繰り返す状態から、「すでに出会った人たちが、時間をかけて成約に変わっていく」状態へ。これが、二度と枯らさないための根本的な発想の転換です。

CHAPTER 05改正保険業法2026で「会社からの見込み客」も細る

いま立て直しに動くべき理由が、もう一つあります。2026年6月1日施行の改正保険業法です。

便宜供与の制限で、見込み客の供給源が細る

改正では、金融庁の公表によれば「保険会社等による保険契約者等への過度な便宜供与の禁止」などが措置されます。これに伴い、保険会社が代理店・募集人向けに慣行的に行ってきた支援——セミナー協賛や顧客の紹介スキームなど——も、業界全体で縮小・停止が進んでいます。これはこれまで一定数の募集人が頼ってきた「保険会社が連れてきてくれる見込み客」も細っていくことを意味します。

現場で起きていること
これは「将来の話」ではありません。業界大手のリーズ会社への取材(2026年5月)では、「6月の施行を待たず、すでに大型代理店も含めてセミナー協賛の停止がほぼほぼ進んでいる」との証言が得られています。見込み客の供給源の変化は、すでに現在進行形で始まっています。

見込み客不足は、個人の問題から「業界全体の問題」へ

つまり、見込み客不足はもはや「一部の募集人の悩み」ではなく、業界全体が直面する構造変化になりつつあります。だからこそ、自前で見込み客を獲得し、関係を育てて資産にできる募集人が、これから強くなります。改正保険業法の内容と代理店経営への影響は、改正保険業法2026 完全ガイドで詳しく解説しています。

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よくある質問(FAQ)

Q. 保険の見込み客がいません。どうすればいいですか?
まず、面談をゼロにしないための応急処置と、二度と枯らさないための根本対策を分けて考えます。応急処置は、紹介の依頼の仕方を作り直すこと(対象を具体的に絞って依頼する、役立つ情報を渡してから依頼する、依頼するタイミングを決める)と、リーズ会社からリードを購入することです。根本対策は、面談で決まらなかった人・既契約者・紹介客をLINEなどで一元管理し、関係を保ち続けて「見込み客の資産」に変えていくことです。応急処置だけを繰り返すと同じ枯渇を繰り返すため、両方を並行で進めることが大切です。
Q. 知人マーケットが尽きるのは、普通のことですか?
はい、ごく普通のことです。保険営業は、スタート時に手持ちの信頼関係(親族・友人・知人)から始める設計になっており、知人の数には限りがあるため、半年から2年ほどで一巡します。これは個人の能力の問題ではなく、営業の構造上ほぼ全員に起きることです。むしろ熱心に活動して契約を多く挙げる人ほど、知人マーケットを早く使い切ることもあります。「見込み客がいない」は失敗ではなく、次のステージへ移行するサインと捉えてください。
Q. すぐに面談数を増やす方法はありますか?
最も即効性が高いのは、すでにある信頼関係を使う方法と、リーズ購入です。既契約者や知人に対して、紹介が生まれるきっかけ(役立つ情報の提供や近況のヒアリング)を作ったうえで、対象を具体的に絞って紹介を依頼します。あわせて、リーズ会社からリードを購入すれば面談機会を直接確保できます。ただし、これらは動き続けないとまた面談がゼロに戻る「フロー型」の手段です。応急処置と並行して、見込み客を資産化する根本対策を進めてください。
Q. リーズ(リード)を買うべきでしょうか?
面談が途切れている状況なら、リーズ購入は有効な応急処置です。お金を払って面談機会を直接確保できます。ただし、購入したリードのすべてが「今すぐ契約したい人」ではなく、多くは「興味はあるが今すぐではない」層です。1回の面談で決まらないと費用が無駄になりやすいため、買ったリードは面談一度きりで放置せず、継続的に接点を持って育成する前提で活用してください。リーズ会社の選び方と活用法は「保険リーズ会社 比較ガイド」で解説しています。
Q. 紹介をお願いしても断られます。どうすれば紹介がもらえますか?
「いい人がいたら紹介してください」という依頼は、相手が誰を思い浮かべればよいか分からないため機能しにくいものです。紹介を生むコツは3つあります。1つ目は、対象を具体的に絞って伝えること(例:最近お子さんが生まれたご友人など)。2つ目は、依頼の前に相手にとって役立つ情報を渡し、「この人なら紹介しても大丈夫」と思ってもらうこと。3つ目は、契約直後など、依頼するタイミングをあらかじめ決めておくことです。紹介を運任せにせず、依頼の設計とタイミングを仕組みにすることが有効です。
Q. 「見込み客がいない」状態を繰り返さないには、どうすればいいですか?
見込み客不足を繰り返す根本原因は、見込み客を「資産」として持っていないことです。集客のたびにゼロから集め、面談が終わるとまたゼロに戻る——この繰り返しから抜け出すには、一度つながった人を手放さないことが必要です。面談で決まらなかった人・既契約者・過去の紹介客をLINEなどで一元管理し、役立つ情報を届けて関係を保ち続けると、見込み客が自分の資産として積み上がります。資産が積み上がれば、毎回ゼロから新規を探すプレッシャーから解放されます。
Q. 面談したけれど決まらなかった人は、もう見込み客ではないのですか?
いいえ、むしろ有力な見込み客です。面談で即決する人はごく一部で、多くは「内容は分かった、少し家族と相談したい」と持ち帰る「ソノウチ客」です。ソノウチ客は見込み客全体の大半を占めます。問題は、面談後の接点が切れるとそのまま自然消滅してしまうことです。決まらなかった人とLINEなどでつながり続け、必要になったタイミングで思い出してもらえれば、数か月後の成約につながります。決まらなかった人こそ、最も取りこぼしている資産です。
Q. 既契約者は見込み客になりますか?
はい。既契約者は、新規の見込み客を探すよりも見落とされがちですが、最も有力な「足元の見込み客」です。すでに信頼関係があるため、追加提案(アップセル・クロスセル)や紹介の源泉として、新規開拓よりも低いコストで成果につながりやすい層です。継続的にフォローする仕組みがあれば、既契約者から追加契約や紹介が生まれ続けます。見込み客がいないと感じたとき、まず見直すべきは足元の既契約者リストです。
Q. 改正保険業法2026で、見込み客集めはさらに難しくなりますか?
その可能性があります。2026年6月1日施行の改正保険業法は、保険会社等による保険契約者等への過度な便宜供与を禁止するもので(金融庁公表)、これに伴い、保険会社が代理店・募集人向けに慣行的に行ってきたセミナー協賛や顧客紹介スキームなどの支援も縮小・停止が進んでおり、「保険会社が連れてきてくれる見込み客」が細る方向にあります。業界大手のリーズ会社への取材(2026年5月)でも「すでにセミナー協賛の停止がほぼほぼ進んでいる」との証言があります。見込み客不足は個人の問題から業界全体の問題になりつつあり、だからこそ自前で見込み客を獲得・育成する仕組みを持つ募集人が強くなります。詳細は「改正保険業法2026 完全ガイド」で解説しています。
Q. Llinksは、見込み客がいない状況をどう改善しますか?
Llinks(エルリンクス)は、保険募集人専用に設計されたLINE営業・保全マーケティングツールです。紹介・リーズ・面談などで一度つながった見込み客・既契約者・紹介客をLINEで一元管理し、アンケートで「今すぐ客」と「ソノウチ客」を仕分け、役立つ情報を自動配信して関係を保ち続けます。これにより、面談で決まらなかった人を取りこぼさず、見込み客を自分の資産として積み上げられます。新規をゼロから探し続ける状態から、資産から成約が生まれる状態への移行を支えるツールです。
春野高利
AUTHOR / 本記事の執筆者
春野 高利(はるの・たかとし)
株式会社デザートブルーム 代表取締役 / Llinks(エルリンクス)開発者
保険業界実務経験25年以上。Lステップ正規代理店として、保険募集人専用のLINE営業ツール「Llinks」を開発・提供。改正保険業法2026年6月1日施行を見据え、募集人が自力で見込み客を獲得・育成する「自走型営業」基盤の設計・導入を支援している。
→ プロフィール・経歴・主な発信の詳細
★ 30秒で分かる 「見込み客がいない」の立て直し方

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