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MDRTを目指す保険営業ガイド
STRATEGY GUIDE / MDRTを目指す保険営業
MDRTを目指す保険営業へ達成を「毎年続ける」営業基盤の作り方
保険営業の一つの到達点であるMDRT 。多くの募集人にとって本当の壁は「一度達成すること」ではなく、「毎年続けること」 です。本記事では、MDRT・COT・TOTの資格基準と年収の目安をまず整理し、そのうえで、MDRTを継続している人に共通する「3つの営業構造」——安定した見込み客・既契約者の深耕・紹介の連鎖——を解説します。2026年6月1日施行の改正保険業法がこの道筋に与える影響と、生産性を毎年積み上げるための仕組みづくりまで、保険業界25年の知見からお伝えします。
FOR WHOM / この記事の対象
この記事は、次のような方に向けて書かれています
MDRTを目標に掲げている 保険募集人・これから目指したい方
一度はMDRTに届いたが、毎年の継続に不安がある 方
成績が年によって山と谷を繰り返す と感じている募集人
改正保険業法を受けて、会社に頼らない営業基盤 を作りたい代理店経営者
CHAPTER 01 MDRTとは — 保険営業の国際的な到達点
MDRT は「Million Dollar Round Table(ミリオン・ダラー・ラウンド・テーブル)」の略で、生命保険と金融サービス分野のプロフェッショナルが集う国際的な独立組織 です。1927年に設立され、世界中に会員がいます。日本国内にも約9,200名 の会員が登録されています(2025年時点)。保険営業に携わる人にとって、MDRTは一つの分かりやすい「到達点」として広く知られています。
会員になるための条件
MDRTの会員になるには、大きく次の条件を満たす必要があります。1つ目は、1年間の生産性が所定の基準を満たしていること 。生産性は「手数料」「保険料」「収入」のいずれかの基準額で判定され、その実績を所定の証明書で示します。2つ目は、MDRTの倫理綱領を遵守すること 。顧客の利益を優先する、必要な情報を開示する、守秘義務を守る——といった職業倫理が求められます。
重要なのは、会員資格を判定する基準額は毎年見直される という点です。MDRTは「一度の好成績」で永続的に得られる称号ではなく、毎年の達成によって更新されていく資格です。この「毎年」という性質が、後述する本当の壁につながります。
会員種別と、その上の資格 — COT・TOT
MDRTには会員種別があり、年間基準を達成した「成績資格会員」、通算で一定回数以上(一般に10回以上)資格を取得した「成績資格終身会員」などに分かれます。通算回数で区分があること自体が、MDRTにおいて「継続」がいかに重視されているか を物語っています。
さらに、MDRT会員のなかには上位資格があります。COT(Court of the Table) はMDRT会員資格基準のおよそ3倍、TOT(Top of the Table) はおよそ6倍の生産性を満たした会員に与えられます。上位になるほど該当者の割合は小さくなり、保険営業のなかでもごく一部です。
資格 必要な生産性の水準 年収の一般的な目安
MDRT 会員資格の年間基準を達成 おおむね1,000万円以上
COT MDRT基準の約3倍 約3,000万円以上
TOT MDRT基準の約6倍 約7,000万円以上
※ 年収の目安は、会社の手数料体系や商品構成によって大きく変わるため、一般に紹介される参考値です。MDRTの会員資格そのものは「年収」ではなく、手数料・保険料・収入のいずれかの生産性基準で判定されます。基準額は毎年見直されるため、最新の正確な数値はMDRTの公式情報をご確認ください。
この章のポイント
MDRTは、1年間の生産性が基準を満たした保険・金融のプロが集う国際組織。COT・TOTという上位資格もあります。そして最大の特徴は、資格が「単年で完結せず、毎年の達成で更新される」 こと。会員種別に通算回数の区分があることからも、MDRTの本質が「継続」にあることが分かります。
CHAPTER 02 MDRTの「本当の壁」は達成ではなく継続
MDRTを目指すとき、多くの人は「どうすれば基準に届くか」を考えます。もちろんそれも大切ですが、現場を25年見てきた立場からお伝えしたいのは、本当に難しいのは「一度届くこと」ではなく「毎年続けること」だ ということです。
なぜ「単年なら届く人」が継続できないのか
MDRTの基準に単年で届くこと自体は、決して不可能ではありません。問題は、その達成が「その年だけの源泉」に支えられているケースが少なくない ことです。たとえば——
営業を始めて知人マーケットがまだ豊富にあった年
たまたま紹介が連続し、波に乗れた年
大型の法人契約や相続案件が偶然重なった年
こうした要因で基準に届いた場合、翌年、同じ源泉は枯れます 。知人マーケットは一巡し、紹介の波は何もしなければ細り、大型案件はいつもあるとは限りません。結果として、達成した翌年に成績が大きく落ち込む——これが「山と谷」を繰り返す状態です。
「フロー型の生産性」と「ストック型の生産性」
ここで、生産性の生まれ方を2つのタイプに分けて考えてみましょう。その年限りで消えてしまう「フロー型の生産性」 と、土台として積み上がり翌年以降も効いてくる「ストック型の生産性」 です。
図|単年型と継続型の生産性
📈
単年型(山と谷)
その年の知人・紹介の波・偶然の大型案件で基準に届く。翌年は源泉が枯れ、成績が落ち込む。MDRTを「取った年」と「取れない年」が交互に来る。
🏛️
継続型(積み上げ)
見込み客・既契約者・紹介が土台として積み上がる。今年の活動が翌年の生産性にもつながり、基準を毎年安定して超えていける。
MDRTを「毎年続ける」とは、生産性の生まれ方を単年型から継続型へ移していくことに他なりません。
MDRTの会員種別に「通算10回以上」といった区分があることを思い出してください。MDRTという組織自体が、単年の達成よりも継続を高く評価している のです。つまり、MDRTを本気で目指すなら、目標は「今年、基準に届くこと」ではなく、「基準を毎年超え続けられる営業の構造を作ること」 に置くべきだ、というのが本記事の出発点です。
CHAPTER 03 MDRTを毎年続ける人に共通する3つの営業構造
では、MDRTを毎年続けている人の営業は、何が違うのでしょうか。たくさんの募集人を見てきて気づくのは、個々のトークやテクニックよりも、営業の「構造」に共通点がある ということです。それは次の3つです。
図|MDRTを継続する営業の3つの構造
🔄
① 切れ目のない 見込み客
特定の年に頼らず、自前の見込み客が常に供給される状態。
🌳
② 既契約者の 深耕
継続率・追加提案が、そのまま翌年の生産性につながる。
🤝
③ 連鎖する 紹介
紹介が運任せでなく、仕組みとして生まれ続ける。
この3つが噛み合うと、生産性は単年の山と谷ではなく、毎年積み上がる形になります。
01 切れ目のない見込み客の供給
役割:新規生産性の源泉 継続のカギ:資産化
MDRTを継続する人は、見込み客を「その都度ゼロから探す」のではなく、常に一定数の見込み客が手元にある状態 を保っています。紹介・セミナー・SNS・Web発信など複数の入口から見込み客を集め、それを一つのリストに集約し、自前の「見込み客資産」として持っているのです。だから、特定の源泉が一時的に細っても、生産性がゼロに落ちません。集客手段そのものの整理は保険営業の集客ガイド で詳しく解説しています。
逆に言うと: 見込み客を毎年「探し直して」いる限り、生産性は単年型のまま。手元に在庫を持つ発想への転換が必要です。
02 既契約者の深耕と高い継続率
役割:翌年以降の生産性 継続のカギ:保全
MDRTを毎年続ける人ほど、既契約者を「終わった顧客」ではなく「最も有力な市場」として扱います 。契約後も継続的にフォローすることで、契約の継続率が高まり、ライフイベント(結婚・出産・住宅購入・相続など)に合わせた追加提案(アップセル・クロスセル)の機会が生まれます。新規開拓よりも低いコストで成果につながり、しかも翌年以降も効き続ける——これがストック型の生産性の中核です。契約件数が積み上がってきた人ほど、ここの差が大きくなります。
逆に言うと: 既契約者へのフォローが「更新の時だけ連絡」で止まっていると、足元の最大の市場を毎年取りこぼしていることになります。
03 仕組みとして連鎖する紹介
役割:質の高い見込み客 継続のカギ:仕組み化
紹介は、最も成約につながりやすい見込み客の源泉です。しかし「紹介してくれた人が、さらに次の人を紹介してくれる」とは限りません 。MDRTを継続する人は、紹介を「お願いして運を待つ」ものではなく、生まれるきっかけとタイミングを設計した仕組み として持っています。役立つ情報を届けて信頼を保ち、適切な節目で自然に紹介を依頼する——その流れができていると、紹介が連鎖し続けます。紹介が止まる原因と対策は紹介がもらえない時の対処法 で解説しています。
逆に言うと: 紹介を個人の記憶と気合いに頼っている限り、紹介数は年によってブレ続けます。
3つに共通するもの
3つの構造をよく見ると、共通点が見えてきます。それは「一度出会った人と、関係を保ち続けられているか」 です。見込み客も、既契約者も、紹介の起点になる人も——接点が切れれば、そこで終わります。MDRTを毎年続ける営業の正体は、特別な才能ではなく、「出会った人を逃がさない構造」を持っているかどうか なのです。
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CHAPTER 04 2026年、MDRTへの道は「自走型営業」が前提に
MDRTを目指すうえで、いま避けて通れないのが2026年6月1日施行の改正保険業法 です。この改正は、保険営業の前提そのものを変えようとしています。
「便宜供与」の制限がもたらすもの
今回の改正では、金融庁の公表によれば「保険会社等による保険契約者等への過度な便宜供与の禁止」などが措置されます。これに伴い、保険会社が代理店・募集人向けに慣行的に行ってきた支援 ——セミナー協賛、顧客の紹介スキーム、出向社員の提供など——も、業界全体で縮小・停止が進んでいます(業界大手リーズ会社への取材/2026年5月13日)。これまで会社の支援を受けて成績を伸ばしてきた募集人ほど、見込み客の供給源が細るリスクがある ということです。
現場で起きていること
これは「将来の話」ではありません。業界大手のリーズ会社への取材(2026年5月)では、「6月の施行を待たず、すでに大型代理店も含めてセミナー協賛の停止がほぼほぼ進んでいる」 との証言が得られています。会社が用意してくれていた集客の場は、すでに現在進行形で減り始めています。
MDRTを目指すなら「自走型営業」への移行が必須
第3章で挙げた3つの構造——切れ目のない見込み客、既契約者の深耕、連鎖する紹介——は、いずれも会社の便宜供与に頼らず、募集人が自分の手元に積み上げられるもの です。これは偶然ではありません。改正保険業法後の環境でMDRTを毎年続けるには、会社が連れてきてくれる集客に依存せず、自前で見込み客を獲得・育成する「自走型営業」 が前提になるからです。
言い換えれば、便宜供与に頼った成績で届くMDRTは、これからますます不安定になります。逆に、自走型の構造でMDRTを目指す人にとっては、周囲が会社頼みで足踏みするこの局面こそ、差をつけるチャンス でもあります。改正保険業法の内容と代理店経営への影響、移行の進め方は改正保険業法2026 完全ガイド で詳しく解説しています。
CHAPTER 05 生産性を積み上げる土台 — 見込み客を「資産」に変える
ここまでをまとめると、MDRTを毎年続ける鍵は、「出会った人を逃がさず、関係を保ち続ける構造」 を持つことでした。最後の章では、その構造を実際にどう作るかを考えます。
生産性が積み上がらない最大の理由
多くの募集人の生産性が単年型にとどまる最大の理由は、面談した人の「その後」が管理されていない ことにあります。面談しても、その場で契約に至る人はごく一部です。多くは「内容はよく分かった。少し家族と相談したい」と持ち帰ります。この「興味はあるが、今すぐではない」層——いわゆるソノウチ客が、実は見込み客の大半 を占めます。
ところが、ここへのフォローが「数週間後に一度電話する」程度で止まり、タイミングが合わなければそのまま自然消滅してしまう。既契約者も、紹介でつながった人も同じです。せっかく出会った人が、接点が切れることで毎年こぼれ落ちていく ——これが、生産性が積み上がらず単年型のままになる正体です。
図|出会いを生産性に変える流れ
1
出会う
紹介・セミナー・SNS等で見込み客と接点を持つ
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2
逃がさない
見込み客・既契約者を一つのリストに集約する
›
3
育てる
役立つ情報を届け、関係と信頼を保ち続ける
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4
積み上がる
成約・継続・紹介が毎年の生産性につながる
多くの募集人が力を入れるのは「1.出会う」。しかしMDRTの継続を分けるのは「2.逃がさない」「3.育てる」の有無です。
「育成(ナーチャリング)」を仕組みにする
解決の方向はシンプルです。即決しなかった見込み客、契約してくれた既契約者、紹介でつながった人に対して、定期的に役立つ情報を届けて関係を保ち、必要になったタイミングで思い出してもらう ——この「育成(ナーチャリング)」を、気合いや記憶に頼らず"仕組み"にする ことです。
育成を仕組みにできれば、MDRTへの景色が変わります。毎年ゼロから見込み客を「探し直す」プレッシャーが和らぎ、すでに出会った人たちが、時間をかけて少しずつ生産性に変わっていく 。今年の活動が翌年の土台になる——これが、生産性を単年型から継続型へ移すということの本当の意味です。
発想の転換
MDRTを目指すゴールは「今年、基準に届くこと」ではありません。「出会った人を逃がさず資産に変え、基準を毎年超え続けられる構造を作ること」 です。そのための受け皿として現実的なのが、日本で広く使われているLINEの活用です。次の章で、その具体策を見ていきます。
SOLUTION MDRT基準の生産性を支える — Llinks
Llinks(エルリンクス) は、保険募集人専用に設計されたLINE営業・保全マーケティングツールです。MDRTの達成そのものを保証するツールではありません。Llinksが担うのは、第3章〜第5章で述べた「出会った見込み客・既契約者・紹介客を逃がさず、関係を育てて毎年の生産性につなげる」という土台の部分 です。
図|営業活動とLlinksの役割分担
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🌱
Llinks
LINEで集約し 「育てる・資産化する」
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出会いを生むのは募集人自身の活動。その出会いを「逃がさず資産にする」工程を、Llinksが保険業界向けに仕組み化します。
Llinksは、第3章で挙げた3つの営業構造を支える機能を、保険業界向けのテンプレートとして標準搭載しています。
見込み客のLINEリスト化
紹介・セミナー・SNSなど、どの入口で出会った人も、LINEの友だちとして一元管理。接点が切れず「在庫」として積み上がります。
アンケートによる自動分類
関心や状況をアンケートで把握し、興味タグで自動分類。「今すぐ客」と「ソノウチ客」を見分け、適切な打ち手を選べます。
お役立ち情報の定期配信
売り込まない「お役立ち」型の配信を自動化。即決しなかった見込み客に、思い出してもらい続けます。
既契約者フォローのテンプレート
契約後の節目に合わせたフォロー配信で、継続率の維持と追加提案——構造②の既契約者深耕を仕組み化します。
紹介促進のシナリオ
適切なタイミングで紹介依頼を自動配信。構造③——連鎖する紹介を、運任せにしません。
配信データの可視化
友だち数・開封率・予約数などを把握し、見込み客資産の積み上がりを数字で確認できます。
料金は月額¥9,800〜(税抜)・税込¥10,780〜(初期費用0円・解約縛りなし) 。LINE連携など初期設定は担当が完全サポートします。
CASE STUDY / 活用イメージ
「達成した年」を「毎年達成する」に変えていく
ある年、紹介の波に乗って基準に届いた募集人。翌年に同じことを繰り返さないため、これまで面談したソノウチ客と既契約者をLINEに集約し、家計・新NISA・相続などのお役立ち情報を定期配信していきます。配信をきっかけに「やはり相談したい」という再面談が生まれ、既契約者からは継続と追加契約が、その満足からは新たな紹介が生まれる——。出会いを一度きりで終わらせず、毎年の生産性につないでいく。これが、単年型から継続型への移行イメージです。
※ あくまで活用の一例であり、MDRTの達成・成果を保証するものではありません。
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よくある質問(FAQ)
Q. MDRTとは何ですか?
MDRTは「Million Dollar Round Table」の略で、生命保険・金融サービス分野のプロフェッショナルが集う国際的な独立組織です。1927年に設立され、日本国内にも約9,200名の会員がいます(2025年時点)。会員になるには、1年間の生産性(手数料・保険料・収入のいずれかの基準額)が所定の基準を満たしていることを証明し、MDRTの倫理綱領を遵守する必要があります。基準額は毎年見直され、資格は単年で完結せず、毎年の達成によって更新されます。
Q. COT・TOTとMDRTの違いは何ですか?
COT(Court of the Table)はMDRTの会員資格基準のおよそ3倍、TOT(Top of the Table)はおよそ6倍の生産性を満たした会員に与えられる上位資格です。MDRT会員のなかでもさらに上位の到達点という位置づけで、COT・TOTになるほど該当者の割合は小さくなります。いずれも単年の達成で完結するものではなく、毎年の基準達成が前提です。
Q. MDRT会員になると年収はどのくらいですか?
年収は会社の手数料体系や商品構成によって大きく変わるため一概には言えませんが、一般的な目安として、MDRT会員でおおむね年収1,000万円以上、COTで約3,000万円以上、TOTで約7,000万円以上が紹介されることが多いです。これらはあくまで目安であり、MDRTの会員資格そのものは「年収」ではなく、手数料・保険料・収入のいずれかの生産性基準で判定されます。最新の正確な基準額はMDRTの公式情報をご確認ください。
Q. MDRTを目指すうえで一番の壁は何ですか?
多くの募集人にとって本当の壁は「一度達成すること」ではなく「毎年続けること」です。単年であれば、知人マーケットや一時的な紹介の波、大型案件の偶然が重なって基準に届くことがあります。しかし翌年、同じ源泉は枯れます。MDRTを毎年続けるには、特定の年に依存しない、安定した見込み客と既契約者の土台——いわば営業の「構造」——が必要です。
Q. MDRTを毎年続ける人に共通する特徴はありますか?
MDRTを継続している人の営業には、3つの共通した構造があります。1つ目は、特定の年に頼らず切れ目なく見込み客が供給される「自前の見込み客資産」を持っていること。2つ目は、既契約者を継続的にフォローし、保全・追加提案・継続率の高さがそのまま翌年の生産性につながっていること。3つ目は、紹介が運任せではなく仕組みとして連鎖していることです。この3つが噛み合うと、生産性が単年の山と谷ではなく、毎年積み上がる形になります。
Q. 既契約者のフォローはMDRT達成に関係しますか?
大きく関係します。既契約者は、新規開拓よりも低いコストで成果につながりやすい「足元の市場」です。継続的なフォローは契約の継続率を高め、ライフイベントに合わせた追加提案(アップセル・クロスセル)の機会を生み、さらに紹介の源泉にもなります。毎年の生産性を安定させるうえで、既契約者の深耕は新規獲得と並ぶ柱になります。
Q. 改正保険業法2026はMDRTを目指す営業に影響しますか?
影響します。2026年6月1日施行の改正保険業法は、保険会社等による保険契約者等への過度な便宜供与を禁止するものです(金融庁公表)。これに伴い、保険会社が代理店・募集人向けに慣行的に行ってきたセミナー協賛や顧客紹介スキームなどの支援も、業界全体で縮小・停止が進んでいます。これまで会社の支援に頼って成績を伸ばしてきた募集人ほど、見込み客の供給源が細るリスクがあります。MDRTを目指すなら、会社の便宜供与に依存せず、自前で見込み客を獲得・育成する「自走型営業」への移行が前提になります。詳細は「改正保険業法2026 完全ガイド」で解説しています。
Q. MDRTを目指すために、まず何から始めればよいですか?
新しい契約を取ることに集中する前に、「すでに出会った人を逃がさない仕組み」を作ることをおすすめします。面談しても即決しなかった見込み客、契約してくれた既契約者、過去に紹介でつながった人——これらを一つのリストに集約し、継続的に接点を持てる状態にします。新規の獲得と並行して、この受け皿を整えることが、毎年の生産性を安定させる最短ルートです。
Q. Llinksを使えばMDRTを達成できますか?
Llinks(エルリンクス)は、MDRT達成を保証するツールではありません。MDRTの達成は、商品知識・提案力・活動量など多くの要素に左右されます。Llinksが担うのは、そのうち「見込み客と既契約者を逃がさず、関係を育てて毎年の生産性につなげる」という土台の部分です。具体的には、見込み客のLINEリスト化、関心に応じた配信、既契約者フォローや紹介促進のテンプレートを、保険募集人専用の形で提供します。営業の成果を支える基盤として活用いただくものです。
Q. Llinksは集客ツールですか?
Llinksは、それ自体で見込み客を新規に「集める」広告ツールではありません。紹介・リーズ・セミナー・SNSなど各手段で出会った見込み客・既契約者・紹介客を、LINEで一元管理し、関係を育てて成約・保全・紹介につなげる「育成・資産化」のためのツールです。保険募集人専用に設計され、既契約者管理・アンケート・紹介促進・定期配信などのテンプレートを標準搭載しています。
AUTHOR / 本記事の執筆者
春野 高利(はるの・たかとし)
株式会社デザートブルーム 代表取締役 / Llinks(エルリンクス)開発者
保険業界実務経験25年以上。Lステップ正規代理店として、保険募集人専用のLINE営業ツール「Llinks」を開発・提供。改正保険業法2026年6月1日施行を見据え、募集人が自力で見込み客を獲得・育成する「自走型営業」基盤の設計・導入を支援している。
★ 30秒で分かる MDRTを目指す保険営業
MDRTの本当の壁は「達成」ではなく「毎年の継続」。 出会った人を逃がさず資産化する構造が、生産性を毎年積み上げる。
▸ MDRTとは: 生産性が年間基準を満たしたプロが集う国際組織。COT=基準の約3倍、TOT=約6倍
▸ 資格の特徴: 単年で完結せず、毎年の達成で更新される。会員種別に通算回数の区分
▸ 本当の壁: 単年なら届く人は多い。難しいのは「毎年続けること」
▸ 単年型の正体: 知人・紹介の波・偶然の大型案件で届くと、翌年に源泉が枯れる
▸ 継続する3構造: ①切れ目のない見込み客 ②既契約者の深耕 ③連鎖する紹介
▸ 2026年の変化: 改正保険業法で会社頼みの集客が細る。自走型営業が前提に
▸ 解決策: 出会った人を逃がさず、育成(ナーチャリング)を仕組み化する
▸ ツール: 保険募集人向けLINEツール Llinks(月額¥9,800〜(税抜)・税込¥10,780〜・解約縛りなし)が育成の土台になる