保険業界でも、見込み客や既契約者との接点をLINE公式アカウントに置くのは、もはや当たり前になりつつあります。問題は「導入するかどうか」ではなく、その上でどのLINE営業ツールを使うかです。本記事では、Llinks・ツナグン・Lステップ・マイクラークの主要4選を、機能・料金の目安・特徴・対象でフラットに比較し、自分に合うツールの選び方を保険業界25年の知見から整理します。
数年前まで、保険募集人の連絡手段といえば電話・メール・対面が中心でした。ところがいま、見込み客や既契約者との接点をLINE公式アカウントに置く募集人が、急速に増えています。理由はシンプルで、お客様の側がLINEを最も日常的に使っているからです。メールは開かれず、電話は警戒される。その一方で、LINEのメッセージは自然に読まれます。
もう一つ、見過ごせない追い風があります。2026年6月1日施行の改正保険業法です。金融庁の公表によれば本改正では「保険会社等による保険契約者等への過度な便宜供与の禁止」などが措置され、これに伴い、保険会社が代理店・募集人に行ってきたセミナー協賛や顧客紹介などの支援も、業界全体で縮小・停止が進む方向にあります。これまで「会社から回ってきた見込み客」に頼れた募集人ほど、自力で見込み客と接点を持ち、育てる仕組みが必要になります。改正の詳細と代理店経営への影響は、改正保険業法2026 完全ガイドで解説しています。
こうした流れの中で、低コストで始められ、お客様にとっても自然な接点になるLINE公式アカウントが、保険営業の「標準的な土台」になりつつあります。LINE公式アカウント自体の基本的な使い方・始め方は、保険のLINE公式アカウント活用法【2026年版】で詳しく解説しているため、本記事では割愛します。
比較に入る前に、まず全体像を押さえておきましょう。「LINE営業ツール」とひとくちに言っても、その中身は同じではありません。大きく分けると、①LINE公式アカウントに接続して使う「運用ツール」と、②運用作業そのものを人に任せる「代行・アシスタント型」の2タイプがあります。この違いを知らずに比較表だけを眺めると、「料金も機能もバラバラで、どれを選べばいいか分からない」という状態になりがちです。
前提として、LINE公式アカウントは「見込み客と接点を持つための入れ物」です。無料から始められますが、標準機能は一斉配信が中心で、友だち一人ひとりにタグを付けたり、追加直後から段階的なメッセージを自動で送ったり、関心度に応じて配信を出し分けたりする機能は限定的です。これらを補うために、LINE公式アカウントに接続して使うのが「運用ツール(LINE営業ツール)」です。つまり、LINE公式アカウントが土台、運用ツールがその上で見込み客マーケティングを回す仕組み、という関係になります。
タイプ①の運用ツールは、もう一段階分けられます。1つは、業界を問わず使える「汎用型」。代表格がLステップで、機能が豊富で自由度が高い反面、保険営業に合わせたシナリオやアンケートは自分で設計・構築する前提になります。もう1つが、保険募集人向けに作られた「保険特化型」。Llinksやツナグンがこれにあたり、業界向けのテンプレートが用意されているため、ゼロから作り込まなくても始めやすいのが特徴です。「自由に作り込みたいか」「保険のテンプレですぐ始めたいか」——ここが、汎用型と特化型を分ける最初の分岐点になります。
月額¥9,800〜(税抜)・税込¥10,780〜、初期費用0円・解約縛りなし。LINE連携の初期設定は担当が完全サポートします。
比較表を見る前に、「自分は何を基準に選ぶのか」を持っておくと、各ツールの特徴が「良し悪し」ではなく「自分に合うかどうか」で見えてきます。ここでは、保険募集人がLINE営業ツールを選ぶときの判断軸となる5つのチェックポイントを示します。
この5つの軸を念頭に、次章では主要4選を比較していきます。
ここでは、保険募集人が候補にしやすい代表的な4つ——マイクラーク・ツナグン・Llinks・Lステップ——を取り上げ、第3章の評価軸に沿って整理します。掲載の順序は優劣を示すものではありません。
| サービス | 提供形態 | 保険業界への特化 | 主な機能・特徴 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|---|
| マイクラーク | リモート秘書・代行(人的支援) | 保険業界専門 | ・秘書代行(提案書作成・データ分析・セミナー等) ・LINEはPDF等をLINE公式アカウントから配信代行 ・ツールは提供しない(「人」が対応) |
入会金5万円(税別)+月5万円(10h)〜11万円(30h)の時間制 |
| ツナグン | LINE運用ツール | 保険特化 | ・お金・保険のオリジナル動画を配信(ツナグンが準備) ・リッチメニューもツナグンが作成 ・友だち個別認識・顧客一元管理は非対応 |
月額5,500円〜/初期費用33,000円(詳細は公式で要確認) |
| Llinks | LINE運用ツール(代行=おまかせプランも) | 保険募集人専用に設計 | ・アンケートでベース客・既契約者のニーズを自動可視化 ・記事+解説音声動画テンプレ標準搭載(中身の準備不要) ・集客〜育成〜保全〜紹介を一気通貫で仕組み化 ・配信・設定の代行(おまかせプラン)も選択可 |
【ベーシック】月額¥9,800〜(税抜)/税込¥10,780〜・初期0円・解約縛りなし 【おまかせ(代行込み)】税込¥14,850/月 ※法人包括プランは要相談 |
| Lステップ | LINE運用ツール | 汎用(業界横断) | ・機能豊富(シナリオ・セグメント・自動応答・フォーム・分析) ・高い自由度、幅広い業種に対応 ・コンテンツ・デザインはすべて自分で作成 |
フリー¥0/スタート¥5,000/スタンダード¥21,780/プロ¥32,780(税込・月額/初期0円・30日無料) |
ツールというより、保険業界専門のリモートアシスタント(秘書代行)サービス。秘書業務・提案書作成・データ分析・SNS配信・セミナーサポートなどを「人」が代行します。LINEは、作成した情報(主にPDF)をお持ちのLINE公式アカウントから配信代行してもらう形です。
Llinks・ツナグン・Lステップとはカテゴリが異なります。マイクラーク自体がLINEツールを提供するわけではなく、あなたのLINE公式アカウントを使って配信を代行する位置づけです。自分の手元に「仕組み」は残らず、作業を外注する形になります。
料金:入会金5万円(税別)+月5万円(10時間)〜11万円(30時間)の時間制プラン。最新の内容は公式サイトでご確認ください。
マイクラーク 公式サイト ›保険募集人向けのLINE公式アカウント運用ツール。最大の特徴は、お金・保険のオリジナル動画をツナグンが準備し、LINEで送れる点です。リッチメニューもツナグン側で作成してくれます。
一方、友だちを個別に識別する機能や顧客情報の一元管理には対応していません。ひとことで言えば「オリジナル動画を送れるLINEツール」です。
保全・既契約者フォローを前面に打ち出している点が特徴です。料金は月額5,500円〜・初期費用33,000円(プランにより異なります)。詳細・最新は公式サイトでご確認ください。
ツナグン 公式サイト ›保険募集人専用に設計されたLINE営業・保全マーケティングツール。お持ちのLINE公式アカウントに接続して使います。
最大の特徴は、ベースマーケット(知人・親族)や既契約者へ、売り込みでなくアンケートでアプローチし、追加契約・見直し・紹介という売上に変える設計です。そのための保険業界向けテンプレート——記事と解説音声動画のセット——が標準搭載されており、送る中身をゼロから作る必要がありません。
集客後の育成から既契約者の保全・紹介まで、一つの仕組みで一気通貫に回せます。
料金目安
業界を問わず広く使われている汎用のLINEマーケティングツール。シナリオ配信・セグメント・自動応答・回答フォーム・データ分析など機能が豊富で、作り込み次第でほぼあらゆる業種に対応できます。
ただし提供されるのはツールのみ。保険営業向けのシナリオ・アンケートも配信コンテンツも、すべて自分で設計・作成する前提です。自由に作り込みたい方・Lステップの知見がある方には有力な選択肢です。
料金:フリー¥0 / スタート¥5,000 / スタンダード¥21,780 / プロ¥32,780(税込・月額、初期0円・30日無料)。最新は公式サイトでご確認ください。
Lステップ 公式サイト ›ここまでの内容を、主要な6機能で一覧にまとめます。○=対応/△=一部対応(条件あり)/×=非対応で、各セルに補足を添えています。注目したいのは「配信用テンプレート」と「友だち追加時認識機能×アンケート機能」の組み合わせ。友だち追加時認識やアンケート自体はLステップにも備わりますが、保険のベース客・既契約者へのアプローチ向けに"記事+解説音声動画のテンプレ込み"ですぐ使える形で揃っているのはLlinksです。
| 機能 | マイクラーク | ツナグン | Llinks | Lステップ |
|---|---|---|---|---|
| 一斉配信 | ○LINE公式の基本機能 | ○LINE公式の基本機能 | ○標準対応 | ○標準対応 |
| 1対1チャット | △友だちからのリアクション要 | △友だちからのリアクション要 | ○標準対応 | ○標準対応 |
| リッチメニュー | ○マイクラークが作成 | ○ツナグンが作成 | ○デフォルト・オリジナルも可 | △自分で作成 |
| 配信用テンプレート | ○マイクラークがPDF作成 | ○お金・保険の動画をツナグンが準備 | ○記事+解説音声動画など豊富なテンプレートをLlinksに格納 | △自分で作成 |
| 友だち追加時認識機能 | ×非対応 | ×非対応 | ○友だち追加時に"誰か"を認識 | ○標準対応 |
| アンケート機能 | ×非対応 | ×非対応 | ○友だち認識と連動し個別アプローチ可能に | △回答フォームを自分で作成 |
機能の一覧だけでは見えにくい、しかし運用の成否を分ける違いがあります。それは「実際にお客様へ送る"中身(コンテンツ)"を、誰がどう用意するのか」です。LINEは"箱"を持っただけでは成果になりません。送る記事・動画・資料といった中身が必要で、ここの負担はサービスによって大きく異なります。
| サービス | 配信する中身(コンテンツ)の用意のしかた |
|---|---|
| マイクラーク | 秘書代行の一環として、「人」が作成した情報(主にPDF)をLINE公式アカウントから配信代行 |
| ツナグン | お金・保険のオリジナル動画はツナグンが準備してくれる(送れる)。リッチメニューも作成してくれる |
| Llinks | すぐ使えるテンプレートを標準提供。しかも「記事」+それを解説する「音声動画」がセットなので、中身をゼロから作らずに配信を始められる |
| Lステップ | ツールのみ。デザインも送る内容も、すべて自分で考えて作る(コンテンツの提供はなし) |
比較表だけでは、まだ「自分はどれか」が決めきれないかもしれません。そこで、よくある状況ごとに、相性の良い選択肢を整理します。あくまで一般的な目安であり、最終的にはご自身の営業スタイル・予算・使える時間で判断してください。
Llinks(エルリンクス)は、これまで見てきた「保険業界でLINE公式アカウントが当たり前になった」流れの中で、募集人が自分の手元に"営業の仕組み"を持つために設計されたLINE営業・保全マーケティングツールです。LINE公式アカウントの代わりになるものではなく、お持ちのLINE公式アカウントに接続して使う運用ツール——第2章で分類した「保険特化型のLINE運用ツール」にあたります。
Llinksは、保険営業の「集客後の育成」「既契約者の保全」「紹介の獲得」という、手が回りにくい部分を保険業界向けテンプレートで仕組み化します。具体的には、次のような機能を標準搭載しています。
料金は個人募集人プランが月額¥9,800〜(税抜)・税込¥10,780〜(初期費用0円・解約縛りなし)。配信代行・テンプレ設定代行・ZOOM相談まで含む「おまかせプラン」(税込¥14,850/月)もあり、「ツールは欲しいが運用の手間は抑えたい」という方は代行込みで始められます。代理店で一括導入する法人包括プランは要相談で、一人当たりの利用料を抑えた形で提供します。LINE連携など初期設定は担当が完全サポートします。
月額¥9,800〜(税抜)・税込¥10,780〜、初期費用0円・解約縛りなし。集客後の育成から既契約者の保全・紹介までを、保険業界向けテンプレートで今日から仕組み化できます。
保険会社・代理店・個人募集人を問わず、LINE公式アカウントを見込み客や既契約者との接点に使う動きは年々広がっています。メールが読まれにくくなり、連絡手段がLINEへ移ったことが背景にあります。
また2026年6月1日施行の改正保険業法で保険会社からのセミナー協賛・顧客紹介などの支援が縮小し、募集人が自力で見込み客と接点を持つ必要が増しています。LINE公式アカウントは無料から始められるため導入ハードルが低く、保険営業の標準的な土台になりつつあります。
LINE公式アカウントは「見込み客と接点を持つ入れ物」です。標準機能は一斉配信が中心で、友だちへのタグ管理・自動メッセージ・関心度別の配信分けなどは限定的です。
これらを補うために、LINE公式アカウントに接続して使うのが「LINE営業ツール(運用ツール)」です。LINE公式アカウントが土台、LINE営業ツールがその上で見込み客マーケティングを回す仕組み——という関係になります。
大きく2タイプに分けられます。①LINE公式アカウントに接続して配信・タグ管理・自動化を行う「LINE運用ツール」(汎用型のLステップ、保険特化型のLlinks・ツナグンなど)と、②秘書業務やSNS配信などを「人」が代行する「リモートアシスタント・代行型」(マイクラークなど)です。
ツールで自分が運用するのか、人に任せるのかで選ぶ方向が変わります。
Llinksは、保険募集人専用に設計されたLINE営業・保全マーケティングツールです。お持ちのLINE公式アカウントに接続して使い、アンケートによるニーズ可視化・自動分類、お役立ち情報の定期配信、紹介促進シナリオ、リッチメニューなどを保険業界向けテンプレートとして標準搭載しています。
テンプレートは「記事」とそれを解説する「音声動画」がセット。送る中身をゼロから作らずに始められます。集客・育成から既契約者の保全・紹介までを一つの仕組みで回せるのが特徴です。
料金は個人プランが月額9,800円〜(税抜)・初期費用0円・解約縛りなし。配信代行・設定代行・ZOOM相談込みの「おまかせプラン」(税込14,850円/月)や法人包括プラン(要相談)もあります。最新の料金はLlinks公式でご確認ください。
はい。Llinksの強みはまさにそこにあります。知人・親族などの「ベースマーケット」や連絡が途絶えがちな「既契約者」に対して、売り込みではなくアンケート機能でストレスなくアプローチできます。
アンケートで関心や状況の変化(家族構成・収入・住宅・更新時期など)を把握し、見直し・追加契約・紹介につなげられます。「もう一巡した」と思っていた既契約者リストを、動ける見込み客として売上に変えられるのがLlinksの設計です。
LINE公式アカウントは保険営業の「標準的な土台」。
論点は「導入するか」ではなく「その上でどのツールを使うか」。
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